ハードな時代

「やりたいことをやるんだ!」という石原の小説が若者を熱狂させた。やりたいことをやれる時代ではなかったために逆に受け入れられたともいえる。やりたいことをやりたかったら、ヤクザか愚連隊にでもなって庶民をいじめるほうに回るしかなかった。またそうしたハードな時代だったからこそ、長嶋のホームランやリキの空手チョップに本気で感動できたのだろう。